神奈川県総合リハビリテーションセンター

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リハビリテーション

体育科 キャリア支援

体育指導員を希望されている皆様へ

体育科の特色

リハビリテーション部門の一員として、多職種と連携しながら体育指導をする神奈川県内では有数の部門です。

  1. 設備の充実
    訓練では、体育館,プール(夏季限定),アーチェリー場,グラウンド,テニスコート,病院外周路などを使用し、患者やスポーツ種目に合わせた設備を使用できます。
  2. 他部門,他機関との連携
    ・病院・福祉部(自立支援ホーム)の訓練
    ・医療、リハ部各科(PT,OT,ST,心理,職能,リハ工学)とのリハビリテーション
    ・神奈川県内の障害者スポーツ関連機関との業務
  3. 対象とする年齢や疾患・障害の広さ
    学齢期から後期高齢者までの幅広いライフステージの方を対象としています。また、脳血管疾患や脳外傷、脊髄障害、四肢切断、神経疾患など様々な障害のある方に訓練を提供しています。

新人教育について

概要

  • ・医療やリハビリテーション体育の基礎的,基本的な知識、技能の習得
  • ・他部門や他機関との連携業務を学ぶ

体制

体育指導者の育成として以下の教育的サポートを用意しています。

  • ・担当指導者(SV)の助言,指導
  • ・科内講義
  • ・OJT

大まかな教育の流れ ※個々の経験に応じ期間や内容は異なります

導入期 (~2か月)

医療安全・リスクマネジメントなどを学び、病院業務や体育訓練に向けた準備を行います。同時に他部署・部門の見学を行います。

実践期 (1~2年)

担当指導者の助言の下、医療・リハビリテーション体育の基礎的、基本的な知識について理解を深めるとともに、体育訓練の構築や提供内容の向上を目指し、疾病・障害に合わせた運動指導を学んでいきます。また、他機関との連携業務(全国・神奈川県障がい者スポーツ大会、障がい者スポーツ関連の養成講習会など)を学び、地域支援についても学んでいきます。

自立期 (3~4年)

リハビリテーション体育,パラスポーツの専門的な知識と技能をより深め、実践の場で活用するためのスキルと機会の充実を図っていきます。また、院内外での教育者になるための準備をサポートします。資格取得に向けた支援も行っていきます。

発展期 (5年以降)

教育者として、新人教育や科内講義、院内外の講師なども担っていき、教育に携わる中で自らも学んでいきます。その経験を活かし、臨床や研究、開発を他部門と行っていきます。

体育科先輩紹介

A.Mさん 発展期

私は就職当初から、患者の退院後のスポーツ・趣味活動の充実を重要視してきました。そのため、入院・入所中から退院後を見据え、スポーツやアクティビティに関連する動作・技術の練習や情報提供等を行っています。

現在は、セラピストや各専門分野のスタッフとの多職種連携や、学校、地域の障がい者スポーツチーム、専門分野である陸上競技の協会等といった外部団体・機関での活動も活かしながら、院内外で障がい者スポーツの指導に携わることができています。

神奈川リハビリテーション病院は、多職種で多様な疾患のある患者に対し、リハビリテーションを行う病院です。今後、入職される方々には、ぜひ自身の専門分野や経験を活かし、活躍していただけたらと思います。

資格取得に向けた取り組み

資格取得に向けた講習会や研修会の参加のサポートを行います。

例)障がい者スポーツ指導員/障がい者スポーツコーチ/
  障がい者スポーツトレーナー など

科員の取得資格

中学校・高等学校教諭免許(保健体育)/健康運動指導士/障がい者スポーツ指導員/健康科学アドバイザー/レクリェーションインストラクタ―/ボッチャ審判員 他

科員の所属している学会・団体

日本リハビリテーションスポーツ学会/日本体力医学会/日本スプリント学会/日本アダプテッド体育・スポーツ学会/
神奈川県障がい者スポーツ協会/関東パラ陸上競技協会 他

体育科

体育科紹介

当科はリハビリテーション部の一員として、担当医の指示に基づき、体育リハビリテーションを提供しています。主に保健体育教諭の免許を持つスタッフが担当しています。
訓練では、スポーツやレクリェーション、学校体育の諸要素を取り入れながら、基礎的な体力の維持向上、日常生活活動の改善・拡大、心身の活動性の向上などを目標に運動プログラムを行っています。運動プログラムとして、卓球、バドミントン、バスケットボール、などのスポーツ活動からボッチャ、グランドゴルフ、フライングディスクなどのレクリェーション活動を実施しており、様々な用具を使用して取り組んでいます。また、屋外では丹沢の四季を楽しみながらのウォーキング等も行います。夏季には屋内プールでの水泳・水治訓練も行っています。

体力・持久力の向上に向けて

個別訓練では、体力の維持・改善を通して、機能回復や総合的な運動能力の向上などを図ることで、日常生活の基礎となる体力と動作の獲得を促します。
集団訓練ではスポーツ種目を通して、楽しみながら体を動かし、日常生活で活用可能な動作の向上、応用方法を体験し、よりよい身体づくりを目指します。また、いろいろな方との交流を通して、対人コミュニケーションの改善、情報交換や気分転換につなげます。

復学に向けた支援

  • ・体力測定や走る,跳ぶ,投げる,打つ,捕る等の基本動作を評価します。
  • ・運動やスポーツ活動を通し、体力,持久力,耐久性の向上を図ります。
  • ・用具の使い方やスポーツ特有の身のこなしなどを練習します。
    また、個々に適した身体操作の獲得を図ります。
  • ・学校体育に参加するにあたって、必要に応じ身体的,認知的な配慮を提案します。

復職に向けた支援

  • ・職場までの移動や仕事中に必要となる体力・耐久性の向上をお手伝いします。
  • ・課題に応じた個別での訓練や、コミュニケーション能力の向上を目的とした集団スポーツ活動を行います。

環境・設備

病棟から独立した体育館、プール(夏季のみ)、アーチェリー場、グラウンド、テニスコートなど多様な設備を有し、様々なスポーツ・レクリェーション活動ができる環境を整えています。

社会参加・復帰へのステップ、生涯スポーツとして

健康で活動的な生活を送るために、継続して運動できる環境の情報提供も行っています。障害者スポーツ大会等は当スタッフも運営委員を担っており、入院時より種目や競技の紹介を行っています。

地域・学校への派遣

神奈川県内の学校や外部団体からの依頼により、「障がい」や「障がい者スポーツ」に対する理解の促進や情報提供を主とした福祉教育等の推進を行っています。

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