泌尿器科
対象疾患
あらゆる疾患を原因とした排尿障害の診断と治療を専門としています。
その中でも特に、神経因性膀胱と呼ばれる状態についての検査・治療については、当院開設以来、最新の医療を提供し、また研究を積み重ねてきた豊富な経験と実績があります。
(神経因性膀胱とは、さまざまな疾患や外傷による神経障害を原因とした、膀胱・尿道の機能障害のことをいいます。)
疾患としては脊髄障害(外傷による脊髄損傷・血管障害・腫瘍・変性疾患などによる)、二分脊椎症(先天的な脊髄の異常)の患者さんが多いのが特徴です。その他にも脳疾患(血管障害・腫瘍)、その他の神経難病(脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、パーキンソン病など)、末梢神経障害(糖尿病、骨盤内手術による後遺症)などによる排尿障害の診療も多く行っています。
また、当院はリハビリテーションのための病院であるとともに、あらゆる障がい者に医療を提供するための病院です。泌尿器科では、障がい者に発症した尿路系の疾患に対応しています。
さまざまな障がいをお持ちのかたで、排尿に関する問題でお困りのかたは、ご相談ください。
当院では、排尿障害に合併することが多い膀胱結石については、内視鏡による手術を数多く行っています。
ただし、腎結石・尿管結石(上部尿路結石という)の治療には、体外衝撃波破砕術(ESWL)または尿管用の特殊な内視鏡による手術で行いますが、当院にはこれらの治療に必要な設備がありません。腎結石・尿管結石(上部尿路結石)の治療は設備の整った病院で治療をお受けください。
外来
月曜日から金曜日(平日)の午前中の予約制です。
ただし、排尿障害の治療には、ほとんどの場合、排尿機能に関する精密検査や尿路の造影検査を必要とします。これらの検査にはあわせて1時間以上の時間がかかりますので、初回受診時は、原則として簡単な問診及び後日の検査の説明と予約のみとなりますのでご了承ください。
重度の障がいをお持ちで通院が困難な場合、症状が複雑でお話が長くなりそうな場合、または遠方(県外)からお越しの方には、初診時から十分に時間をとり、場合によっては初診時から検査ができるように配慮しますので、事前に泌尿器科医師 田中克幸まで直接電話でご相談ください(電話番号は下記)。必要に応じて午後の別枠で診療をします。
検査入院・自己導尿の訓練・手術のための入院
通院が困難な方、あるいは排尿の状況を時間をかけて観察する必要があると判断した場合には、短期間(1~2週間)の検査入院をお勧めすることがあります。また間欠自己導尿と呼ばれるカテーテル(尿を出すチューブ)を用いた排尿方法を習得するための練習目的の入院も可能です。このような入院をご希望の場合も、初めは外来受診をしていただき、医師の判断の上で入院の予約をすることになります。
泌尿器科をはじめて受診される方
予約センターで受け付けている午前中の一般の受診枠はたいへんに混雑いたします。また初診時は原則として、問診と検査の予約・説明のみになります。 障害のために外出することが容易でない、遠方からの来院で通院が困難である、などの特別な事情があるかたには、初回から必要な検査と診断・説明ができるように午後の検査枠を用意するなどの予約の配慮を致しますので、泌尿器科医師 田中克幸 までお電話ください。 この場合のお電話は、水曜日・木曜日・金曜日の午後3時半から4時ごろに、046-249-2507(医事課)におかけください。「初めての受診。ホームページを見て電話した。受診と検査について泌尿器科田中と相談したい。」とお伝えください。
スタッフ
-
- 部長
- 田中 克幸(たなか かつゆき)
- 専門医資格
- 日本泌尿器科学会認定専門医および指導医
医学博士
- 専門領域
- 神経因性膀胱、排尿障害、脊髄損傷、二分脊椎、泌尿器科一般
- 所属学会
- 日本泌尿器科学会
日本排尿機能学会
日本脊髄障害医学会
日本二分脊椎研究会
※ 他に大学病院から派遣された泌尿器科専門医2名が常勤医として診療を担当しています。