神奈川県総合リハビリテーションセンター

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脊髄損傷

総合相談室

総合相談室の役割について

脊髄損傷病棟は2病棟あり、2名のソーシャルワーカーが担当しています。
当院にご入院される脊髄損傷の方のほとんどは中途障害です。そのため、受傷によりご本人やご家族の人生計画に大きな変化が生じます。ソーシャルワーカーは、ご本人やご家族の退院後の人生・生活の再スタートに向けて、受傷以前の帰属先への復帰、新たな社会参加、ケア環境の調整、住環境整備、経済生活の構築などの社会的な側面から支援を行っています。

脊髄損傷の方は、ご入院中から身体機能的な予測がある程度可能であるため、ソーシャルワーカーは、ご入院早期の段階でご本人とご家族とともに退院後に予測される諸課題を確認し、医師・看護師・理学療法士・作業療法士等と連携しながら、リハチームの一員として入院リハ計画に基づき、内容をご本人ご家族と確認しながら社会的な支援計画を検討して実施していきます。

具体的には、職場や学校への復帰や、住宅改修や福祉機器の導入などのためにリハスタッフとともに訪問支援などを行います。学校や職場に対しては、脊髄損傷の方特有の対応などを説明し、ご本人や受け入れ先の不安の軽減に努めています。
ご本人が社会生活を通じて、生活の広がりや自己決定を行う力が高まることを目指して支援を行っています。

在宅生活に向けての取り組み

地域ケアスタッフとの合同退院前訪問指導の写真 地域のケアスタッフとの合同退院前訪問指導
在宅生活にケアを必要とする方には、地域の障害相談支援機関や介護保険ケアマネジャーおよびサービス提供事業者などとご入院中にカンファランスを行い、障害特性を踏まえた在宅支援計画の策定を地域の方とともに行います。
また、ソーシャルワーカーは、ご本人やご家族への精神的なサポートを行うとともに、必要に応じてピアサポート支援の紹介なども行っています。
なお、ご入院患者さんは稼働年齢層の方が多いため、経済生活がご本人やご家族の生活不安となりやすい傾向があります。そのため、ソーシャルワーカーはご入院早期から、経済保障(補償)制度などの活用のオリエンテーションを行い、ご入院中の不安材料を軽減できるように努めています。
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