神奈川県総合リハビリテーションセンター

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脊髄損傷

体育科

体育科の紹介

体育科は6名の体育指導員が担当し、体育館・陸上競技場・プール・アーチェリー場その他専用施設を利用し訓練を実施しています。体育訓練では、スポーツやレクリエーションの諸要素を取り入れ楽しみながら体力や身体機能面の向上を図ると共に集団内での対人関係の改善なども支援の目的としています。
当科の訓練場面では、「笑顔と笑い声」が絶えることがありません。

訓練開始時には患者さまの状況を考慮しながら楽しく訓練を進めるための工夫や具体的な方法を提案させていただき、患者さまと一緒にプログラム内容を作り上げていきます。

復学を目標とする患者さまについては、学校との連携を取り体育の授業内容を入院中に試行したり、可能な運動種目や工夫の方法などスムースな復学に向けて情報の提供をしています。
脊髄・頸髄損傷の患者さまの車椅子操作訓練ではブレーキ操作、方向転換などの基本操作から屋外の安全な実践的操作まで習得していただきます。

運動プログラムについて

運動プログラムとしては、バスケットボール・バドミントン・卓球・ショートテニスなど球技を中心に行い、また、丹沢の四季を感じながら楽しいロードワークも体験していただきます。
写真は頸髄損傷の患者さまに最も人気があり、25年前に当院で生まれた頸髄損傷者バスケットボールです。
現在では、四肢麻痺者のチームスポーツ「ツインバスケットボール」として全国組織となり海外にも普及活動が進められています。

次の写真は、神奈川県障害者スポーツ大会です。この大会には、当院の医師、看護師、体育指導員が支援をしています。また、当院退院後、日常的に運動を継続されている皆様が「生涯スポーツ」の実践の場として多数出場しています。楽しい運動は、意欲を引き出し、自信を持たせ、積極的な取り組みへと導いてくれます。
今後とも患者さま一人ひとりにとって楽しい訓練プログラムが提供できますようリハビリテーションチームの一員として努力してまいります。

  • 車椅子バスケットボールの写真
    ツインバスケットボール
  • 神奈川障害者スポーツ大会の写真
    神奈川県障害者スポーツ大会

体育科長 石井 宏明

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