病院の概要と役割
共に生きる
1973年、県立施設として、全国に先駆けて神奈川県総合リハビリテ-ションセンタ-が開設され、以来、私たちの病院は、県民のリハビリテ-ション医療を担う中核的医療機関の一つとして県民の福祉と医療に取りくんできました。
開設から半世紀近くを経た今、障がいを持つ人々に対する医療と福祉は充実し、私たちが願っていたように、地域でのリハビリテ-ション・サ-ビス体制も少しずつ整備されてきました。
かつては、重度障がいのために短命と考えられていた脊髄損傷や脳血管障害後遺症の人々も、今では社会を支える重要な一員となっています。また、かつては在宅生活が不可能と考えられていた重い病気や障がいを持つ人々も、自宅で医療と福祉のサ-ビスを受けながら、地域の中で生きてゆくことが可能になりました。
しかし、医療の進歩にもかかわらず、重度の障がいを持つ人々、高齢でかつ障がいを持つ人々、あるいは障がいに伴うさまざまな合併症に苦しむ人々が増加し、新たな社会問題となっています
そこで神奈川リハビリテ-ション病院は、「共に生きる」理念に基づき、県民の新たなニ-ズに応えるために、以下の役割を果たしていく考えです。
神奈川リハビリテーション病院の役割
-
1 包括的医療
専門スタッフのチ-ムワ-クで、安心できる医療を提供します- (1) 障がい発生の予防
外傷及び疾病に、可及的速やかに対応し障がいを予防します - (2) 障がい合併症の治療
複雑化する合併症を診断し治療します
- (1) 障がい発生の予防
- 2 リハビリテ-ション
多職種によるプログラムで、障がい者とその家族を支援します- (1) 高度リハビリテ-ション
重度・重複障がい者のニ-ズに多職種が高度リハ技術を持って対応します - (2) ライフステ-ジ
障がい者の学齢期、稼働期、高齢期など、ライフステ-ジに応じた多様なニ-ズに対応します
- (1) 高度リハビリテ-ション
- 3 ネットワ-ク
他機関及び地域と連携し、高度専門リハ病院の機能を発揮します- (1) 他機関との連携
他機関との連携により、効果的なサ-ビスを実現します - (2) 地域との連携
介護指導、短期訓練入院、災害時の後方支援など地域ニ-ズに対応します
- (1) 他機関との連携
病院概要
神奈川リハビリテーション病院は、昭和48年の開設以来、脊髄損傷、脳外傷、骨・関節疾患、小児神経疾患、神経難病等の治療と訓練により、早期社会復帰に向けたリハビリテーション医療を行っています。
リハビリテーションの専門病院でありますが、手術機能も含む多くの診療科による総合的な診療を可能とし、脊髄障害などの障害特性から生じる合併症治療や既往障害がある方に対して既往障害の特性等を踏まえた一般医療の提供を行っています。
また、リハビリテーションでは、多職種の連携とチームアプローチによる支援を行っています。理学療法、作業療法、言語療法の他に、独自のリハビリテーション部門である職能、体育、リハ工学、心理といった多くのリハビリテーションの専門職種が関わることで、医学的、心理、社会的に複雑な問題に対しても、解決できるようなアプローチをしています。
なお、リハビリテーションセンターの再整備計画により、脳卒中を主な対象としていた七沢リハビリテーション病院脳血管センターと平成28年度末に機能統合し、平成29年12月には新病院棟での運営を開始しました。
病床数
324床(医療型障害児入所施設40床含む)
診療科
内科、精神科、神経内科、小児科、小児神経内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科
学会認定(2023年4月1日現在)
- 日本整形外科学会 専門医研修施設
- 日本リハビリテーション医学会 認定研修施設
- 日本眼科学会 専門医制度研修施設
- 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医教育施設
- 日本泌尿器科学会 排尿機能検査実地見学推薦施設
施設基準(2024年6月1日現在)
基本診療料
初診料
- ・医療DX推進体制整備加算
(当院はオンライン資格確認を行う体制を有しています。診療情報を取得活用することにより、質の高い医療の提供に努めています。正確な情報を取得活用するため、マイナ保険証の利用にご協力をお願いいたします。)
入院基本料
- ・地域一般入院料3
- ・障害者施設等入院基本料10:1
入院基本料等加算
- ・臨床研修病院入院診療加算(協力型)
- ・診療録管理体制加算3
- ・特殊疾患入院施設管理加算
- ・看護配置加算(70%以上)
- ・看護補助加算1
- ・看護補助加算体制充実加算1
- ・療養環境加算
- ・栄養サポートチーム加算
- ・医療安全対策加算1
- ・感染対策向上加算1
- ・患者サポート体制充実加算
- ・病棟薬剤業務実施加算1
- ・データ提出加算1及び3
- ・入退院支援加算1
入院時支援加算
小児加算
地域連携診療計画加算 - ・認知症ケア加算3
- ・せん妄ハイリスク患者ケア加算
- ・排尿自立支援加算
特定入院料
- ・回復期リハビリテーション入院料1
- ・特定集中治療室管理料3
特掲診療料
指導管理料
- ・二次性骨折予防継続管理料2
- ・ニコチン依存症管理料
- ・薬剤管理指導料
- ・医療機器安全管理料1
- ・在宅患者訪問看護・指導料
- ・在宅経肛門的自己洗腸指導管理料
- ・療養・就労両立支援指導料の注3に掲げる相談支援加算
検査
- ・検体検査管理加算(Ⅰ)
- ・時間内歩行試験及びシャトルウォーキングテスト
- ・神経学的検査
- ・ロービジョン検査判断料
画像診断
- ・CT断層撮影(16例以上64例未満)
- ・MRI撮影(1.5テスラ以上3テスラ未満)
リハビリテーション料
- ・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
- ・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
- ・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
- ・障害児(者)リハビリテーション料
- ・集団コミュニケーション療法料
- ・摂食嚥下機能回復体制加算1
手術料
- ・脳刺激装置植込術、交換術
- ・脊髄刺激装置植込術、交換術
- ・膀胱水圧拡張術、ハンナ型間質性膀胱炎手術(経尿道)
- ・人工股関節置換術(手術支援装置を用いるもの)
- ・輸血管理料Ⅱ
- ・輸血適正使用加算
- ・胃瘻造設術
- ・胃瘻造設時嚥下機能評価加算
その他
- ・初診料(歯科)の注1に掲げる基準
- ・CAD/CAM冠
- ・クラウンブリッジ維持管理料
- ・酸素の購入単価
- ・薬剤名等省略
- ・外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)
- ・入院ベースアップ評価料
保険外併用療養費
・特別の療養環境の提供
個室名 | 県内 | 県外 |
---|---|---|
特等室 | 21,850円 | 32,790円 |
個室A | 10,510円 | 15,770円 |
個室B | 9,080円 | 14,350円 |
個室C | 7,440円 | 11,170円 |
個室D | 4,650円 | 6,980円 |
・文書料
診断書 当院所定書式等 | 1,700円 |
死亡診断書等 | 3,450円 |
自動車損害賠償責任保険に関する診断書等 | 5,070円 |
通院証明書等 | 1,160円 |
家族療養費の支給に関する証明書等 | 1,680円 |
自動車損害賠償責任保険に関する診療費明細書等 | 3,380円 |
・その他保険外負担に係る費用
項目 | 料金 |
---|---|
予防接種 | 金額については窓口でお尋ねください |
セカンドオピニオン料 | 8,560円 |
生命保険会社職員の医師の面談料 | 5,070円 |
診察券再発行手数料 | 150円 |
・初診に係る費用の徴収について
病床が200床以上の病院において、初診時に他の医療機関からの紹介状を持参されずに受診された方は、神奈川県条例に基づき、初診料の他に選定療養費1,630円を自費でご負担いただきます。(但し、緊急その他やむを得ない事情により、受診された場合はこの限りでありません。)
・入院期間が180日を超える場合の費用の徴収
同一疾患の入院期間が通算(他の医療機関を含む)180日に達した場合、患者様の状態によっては、入院医療費の一部が患者様の自己負担になります。
(厚生労働省が定める病気の状態等に該当しており、医師が継続して入院治療の必要を認めた場合はその対象となりません。)
・う蝕に罹患している患者の指導管理(特定療養費)
明細書について
当院では、医療費の内容の分かる領収証及び個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で交付しています。
医科点数表第2章第10部手術の通則5及び6に掲げる手術
区分 | 手術名 | 件数 |
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区分2 | 関節鏡下関節授動術 | 2件 |
水頭症手術 | 1件 | |
膀胱悪性腫瘍手術 | 1件 | |
その他の区分 | 人工関節置換術 | 243件 |
期間:2023年1月1日から2023年12月31日
入院時食事療養費関係
- ・入院時食事療養/生活療養(Ⅰ)
組織図 2024年度(令和6年度)
臨床指標
臨床指標とは、病院の機能や診療実績等について、さまざまな指標を用いて具体的な数値として示したものです。指標を分析し、改善を促すことにより、医療の質向上を図るとともに、患者さんにとってわかりやすい医療情報を提供することを目的としています。詳しくは下記をごらんください。