神奈川県総合リハビリテーションセンター

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リハビリテーション

体育科

体育科の紹介





体育科では、体育館・陸上競技場・プール・アーチェリー場・テニスコート、その他の専用施設を利用し訓練を実施しています。体育訓練ではスポーツやレクリエーション、学校体育の諸要素を取入れ、楽しみながら体力・耐久性の維持向上、心身機能の回復・改善に向けた運動プログラムの提供とともに、集団内での対人コミュニケーションの改善なども支援の目的としています。

訓練では患者さまの状況を考慮しながら、運動やスポーツに楽しく取り組める工夫や、具体的な方法を提案させていただき、患者さまと一緒にプログラム内容を作り上げていきます。

復学を目標とする患者さまについては、学校との連携を取り体育授業内容を入院中に試行したり、運動参加への工夫や可能な運動種目を提案したりと、スムーズな復学に向けて情報の提供をしています。

脊髄・頚髄損傷の患者さまについては、ブレーキや方向転換といった車椅子の基本的操作訓練から、屋外を安全に走行するための実践的操作までを習得していただきます。また、車椅子スポーツの体験を通して、車椅子の応用的操作の習得も行っています。

運動プログラムについて


シュノーケルを使っての頚髄損傷者の水泳場面
運動プログラムとしては、バスケットボール・バドミントン・卓球・ボッチャなど球技を中心に行い、それ以外にも剣道やボクシング、ハードルなどの多くのスポーツ用具を使用し運動を提供しています。また屋外では丹沢の四季を楽しみながらのロードワークにも出ます。
夏季には屋内プールでの水泳・水治訓練を行っています。歩行や有酸素運動、水泳技術の再習得やリラクゼーションなど、患者さまに応じた水泳プログラムの提供をしています。

障がい者スポーツへの取り組み

写真は、神奈川県障害者スポーツ大会「陸上競技大会」の一場面です。これらの大会には、当院の体育指導員が競技ルール統括委員として協力しています。退院後も、日常的に運動を継続されている皆さまが「生涯スポーツ」の実践の場として多数出場されています。

楽しい運動・スポーツは、自信を持たせ、退院後も健康意識を高め積極的な取り組みへと導き、QOLの向上や社会参加・復帰のステップとしても重要だと考えます。

神奈川県障害者スポーツ推進プロジェクト

2019年度~2020年度に県スポーツ局より委託を受け実施しました。
地域のニーズに応じて実施した支援内容を実践事例集としてテキストと動画にまとめています。体育館やグランドを利用しないとできないような本格的なスポーツではなく、地域のニーズに応じた自分たちの施設の中でもできる日常生活の中で体を動かす工夫の紹介、室内でできるレクリエーション性のある運動、発達障がいや知的障がいのある方に効果的な環境の作り方について紹介しています。
種目については、ルールを簡単にし、取り組みやすく達成感が感じられるように工夫をしています。障がいに応じた道具やルールの工夫をすることで出来ることが広がります。

体育科の新人教育プログラムについて(就職希望者向け)

新人教育プログラムを紹介します。
当科は、リハビリテーション部門の一員として、多職種と連携しながら体育指導をする神奈川県内では有数の部門です。充実した設備により、幅広い年齢層と対象疾患を対象とした体育指導者の育成を行います。

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