コミュニケーション支援
各種コミュニケーション機器(一般市販品を含む)では対応できないような目的や用途に対して、様々な研究機関や助成財団から支援を受けた研究開発も行っています。また、僅かではありますが神奈川リハセンター利用者(障害者)に対して臨床的な技術支援(個別対応)を展開しています。
1.家庭電化製品やパソコンなどを共通のリモコンで利用するための研究
(1)共通インタフェース:TAS(Total Access System)netの試作
- 装置個々のリモコンから、利用者個人のリモコンへ
- 沢山のリモコンを用意しなくても良くなります
- 自分自身に適したリモコンだけでも家電製品が制御可能になれる
(2)呼気スイッチでデジタルカメラQV10を操作するコントローラーの試作
- カメラのファインダが覗けない
- カメラのシャッターボタンが押せない
- デジタルカメラに共通インタフェースがあれば呼気スイッチだけでもカメラマンになれる
(3)スイッチひとつで操作する多機能シリアルキーデバイスの試作
- パソコンを買い換えても慣れた特殊キーボードを使いたい
- 学校や会社のパソコンに自分の特殊なキーボードが使いたい
- パソコンなどにも共通インタフェースがあれば経済的にも有利
2.パソコン操作に必要なマウスの代わりに利用するための代替装
(1)ペン型ポインティング・デバイス「マジック・ワンド」 特許[特開平9-62440]
- キーボードの操作にはスティックやペンが必要
- 押しボタン式マウスはディスプレイ画面から目をそらす必要がある
- キーボード打鍵用スティックにマウス機能があれば便利
(2)押しボタン式マウス:マウスエミュレータ「こねこの手II」
- マウス操作ができない・難しい
- キーボードと同じ操作でマウスを操作したい
- 操縦かん(ジョイスティック)でマウスを操作したい
(3)体重移動によるポインティング・デバイス:「フォースマウス」
- 重心移動などの訓練をもっと楽しく
- 車いすに座ったままでゲームがしたい
- 首の動きや重心移動でゲームをしたい
(4)呼気スイッチによるマウスエミュレータ:「1入力マウス」
- マウスが操作できない
- ジョイスティックもキーボードも使えない
- 一つのスイッチだけでもマウスの代わりになる装置
3.パソコン通信をひとつのスイッチでも利用可能にするシステム
(1)呼気スイッチ1つでパソコン通信「KISS(keyboard interface service system)」
- キーボードもマウスも利用できない
- 電子メールなどを使いたい
- 一つのスイッチだけでもパソコン通信が可能