神奈川県総合リハビリテーションセンター

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リハビリテーション

リハビリテーション工学科 キャリア支援

リハビリテーション工学科は、工学技術員と義肢装具士が所属しており、業務テーマごとに福祉機器班・臨床サービス班(義肢装具部門)・歩行分析班の3つのグループで構成されており、リハビリテーション・医療の現場において義肢装具部門、工学部門としてのノウハウを生かし、日常的な臨床サービス、研究を積極的に行いながら教育していきます。

リハビリテーション工学科の教育体系

キャリアアップ・実績について

工学技術員になるには医療職としての資格は必要なく、個々の専門的な技術や知識を臨床場面で活かし、実績を積みます。また必要に応じて、工学系の資格や職能団体の認定資格を取得する場合もあります。仕事内容としても幅が広いためキャリアアップや実績については個々により様々になります。

キャリアアップの例

  • ・義肢装具士・工学技術員として
    義肢装具・福祉機器・動作分析のスぺシャリストを目指す
  • ・研究者として
    技術の教育者(公的機関や大学等の専門委員・講師)を目指す

科員の所属する学会・団体

  • ・一般社団法人日本リハビリテーション工学協会
  • ・一般社団法人日本義肢装具学会
  • ・公益社団法人日本義肢装具士協会
  • ・一般社団法人日本褥瘡学会
  • ・特定非営利活動法人日本障害者スキー連盟

学会・協会活動等

  • ・義肢装具士協会 評議員
  • ・日本義肢装具学会 広報委員会 広報委員
  • ・日本リハビリテーション工学協会
     車いすSIG 常任世話人
     協会誌編集委員
  • ・日本障害者スキー連盟
     理事
     用具技術開発委員会 副委員長
     普及委員会 委員
     アルペン委員会 委員
     大会運営委員会

科員からのメッセージ

義肢装具士より

リハビリテーション工学科の義肢装具部門は、病院内に義肢装具の製作設備がある全国的にも数少ない施設の一つです。主に四肢を切断した方の義足、義手の作製と適合を行っています。その中には多肢切断や、合併症を有するなど、困難なケースもあり、様々な種類を比較するために試作を繰り返す事も多いです。院内に義肢装具士がいることで、切断直後など義足や義手のソケットの適合、部品の選択などの細かい調整が必要なときに、すぐに対応することが可能です。

その他には、神奈川県でロボットを用いたリハビリテーションを普及・推進するため、当院にかながわリハビリロボットクリニックが新たに開設され、その対象である上肢切断、上肢の先天性欠損の方に、筋電義手を作製しています。その後作業療法士が操作訓練を行った後に、実際に仕事や家事などの場面で使用するために貸し出して、有効に利用できているか評価を行っています。

このように病院内に所属している義肢装具士として、他のリハビリテーションスタッフと協力・連携しながら切断者のリハビリテーションを行っています。

工学技術員より

リハビリテーションエンジニアが常駐している病院は、日本全国でも限られています。私たちの職場には、院内に大型の工作機器や工具、様々な計測装置があります。またリハビリテーション部門と同一フロアにあることも特徴です。

この環境があることで福祉機器の適合・調整や手術前後、訓練効果の判定などの歩行(動作)の計測といった医師やセラピストからの要望に対応することができます。また臨床の現場から出てくるニーズを直接把握することができるので、共通のイメージを持って支援することができます。

それ以外にも金属・プラスチック・木材加工や電子工作、ソフトウェア開発など幅広い技術を用いて、アイデアから実際の『もの』を作る環境が整っています。機器の評価を通して、ユーザーからの意見が聞け、様々な経験を積める場ともなっています。

これから入職される方々へ

リハビリテーション工学は幅広い分野です。そのためキャリアは個人によりそれぞれですが、専門性を活かす手助けになれるように一緒に取り組みたいと考えています。

リハビリテーション工学科にある工作機器

リハビリテーション工学科には、モノづくりのための工作機器がたくさんあります。その一部を紹介します。


旋盤


レーザー加工機


バンドソー


グラインダー(各種)


カッティングマシン


カービングマシン


左)ボール盤 右)フライス盤


工業用ミシン


3Dプリンター

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